macOS で Supabase CLI を使ってローカル開発環境をセットアップする方法をご紹介します。
Supabase CLI は、ローカル環境での Supabase 開発を可能にするコマンドラインツールです。ローカルデータベースの起動、マイグレーション管理、型生成などに使用します。
ローカル環境で開発することで、本番環境に影響を与えずに安全に開発・テストができます。
Supabase CLI を使用するには、以下が必要です。
Supabase CLI はローカル環境を Docker コンテナで起動するため、事前に Docker Desktop のインストールと設定が必要です。
Docker Desktop 公式サイト から macOS 版をダウンロードしてインストールします。
または Homebrew でインストールすることもできます。
brew install --cask dockerインストール後、Docker Desktop を起動し、ターミナルで動作を確認します。
docker --version
# Docker version 27.x.x, build xxxxxxx
docker ps
# CONTAINER ID IMAGE COMMAND CREATED STATUS PORTS NAMESdocker ps でエラーが出なければ、Docker は正常に動作しています。
macOS では Homebrew を使用してインストールします。
Note: npm でのグローバルインストール(
npm install -g supabase)はサポートされていません。Homebrew を使用してください。
# Supabase CLI をインストール
brew install supabase/tap/supabase
# バージョン確認
supabase --versionSupabase CLI を最新版にアップデートするには以下のコマンドを実行します。
brew upgrade supabaseプロジェクトディレクトリで Supabase を初期化します。
# プロジェクトディレクトリに移動
cd your-project
# Supabase プロジェクトを初期化
supabase initsupabase init を実行すると、supabase/ フォルダが生成されます。このフォルダはバージョン管理に含めることができます。
以下のコマンドでローカル Supabase を起動します。
supabase start初回起動時は Docker イメージのダウンロードがあるため、数分かかることがあります。
起動が完了すると、以下のような情報が表示されます。
Started supabase local development setup.
API URL: http://127.0.0.1:54321
GraphQL URL: http://127.0.0.1:54321/graphql/v1
S3 Storage URL: http://127.0.0.1:54321/storage/v1/s3
DB URL: postgresql://postgres:postgres@127.0.0.1:54322/postgres
Studio URL: http://127.0.0.1:54323
Inbucket URL: http://127.0.0.1:54324ブラウザで http://127.0.0.1:54323 にアクセスすると、Supabase Studio が表示されます。これは Supabase のグラフィカルインターフェースで、テーブルの作成やデータの確認、SQL の実行などが行えます。
開発が終わったら、以下のコマンドでローカル環境を停止します。
supabase stopデータを保持したまま停止する場合は、そのまま supabase stop を実行します。データをリセットして停止したい場合は --no-backup オプションを使用します。
# データをリセットして停止
supabase stop --no-backup| コマンド | 説明 |
|---|---|
supabase init | プロジェクトの初期化 |
supabase start | ローカル環境の起動 |
supabase stop | ローカル環境の停止 |
supabase status | ローカル環境の状態確認 |
supabase db reset | データベースのリセット |
supabase migration new <name> | 新しいマイグレーションファイルの作成 |
supabase gen types typescript | TypeScript の型定義を生成 |
原因: Supabase CLI がインストールされていない、または PATH が通っていない
解決策:
# Homebrew で再インストール
brew install supabase/tap/supabase
# PATH を確認
which supabase原因: Docker が起動していない
解決策:
# Docker Desktop を起動
open /Applications/Docker.app
# Docker の起動確認
docker ps原因: Docker が正常に動作していない
解決策:
# Docker Desktop を再起動
# メニューバーの Docker アイコンから「Restart」を選択
# 再度確認
docker ps
supabase start原因: 他のプロセスが同じポートを使用している
解決策:
# 使用中のポートを確認(例: 54321)
lsof -i :54321
# 該当プロセスを終了するか、Supabase の設定でポートを変更supabase/config.toml でポート番号をカスタマイズできます。
Supabase CLI を使えば、ローカル環境で完全な Supabase スタックを動かすことができます。本番環境と同等の機能をローカルで試せるため、開発効率が大幅に向上します。
Docker Desktop と Homebrew さえあれば、数分でセットアップが完了するので、ぜひ試してみてください。
詳細は Supabase CLI 公式ドキュメント を参照してください。
以上、Supabase CLI でローカル環境をセットアップした、現場からお送りしました。