現在、私はGiselleのプロダクト開発にて、複数社のエンジニアとSlackコネクトを使って連携しています。
外部のパートナー企業と協業する際、情報共有ツールで悩んだことはありませんか? 「A社はNotion文化だけど、B社はConfluenceが標準。自社はGoogle Workspaceがメイン…」といった状況は、多くのプロジェクトでよくあるのではないでしょうか。
新しいツールへのアカウント発行の手間、ツール間の情報分断、そして何より「どのツールを正とするか」という不毛な調整。こうした小さな摩擦が、プロジェクト全体の生産性を少しずつ蝕んでいきます。
今回は、我々のチームがこのツール乱立問題をSlack Canvasを使って、解決した話をご紹介します。
課題:流れていく情報と、分断されたドキュメント
私たちのプロジェクトでは、Slackコネクトチャンネルが主要なコミュニケーションハブでした。しかし、単なるチャットのやり取りだけでは、重要な情報がすぐに流れてしまい、後から見返すのが困難です。
特に、他社が提供するサービスの技術仕様に関する質疑応答など、体系的にまとめておきたい情報は、チャットのフロー形式とは相性が悪いと感じていました。
かといって、前述の通り、特定のドキュメントツールを全員に強制するのは現実的ではありません。
解決策:Slackコネクトチャンネルに紐づくCanvas
Slack Canvasは、SlackのチャンネルやDMに紐づけることができるドキュメント機能です。特筆すべきは、Slackコネクトで接続している限り、参加している組織のメンバー全員が特別な準備なしに利用できる点です。
私たちは早速、技術的なQ&Aを集約するためのCanvasをチャンネルに作成しました。具体的には、以下のような使い方をしています。
- 私が、調査したい他社サービスの技術的な質問をCanvasにリストアップして書き出す。
- Canvas上で相手企業の担当者へメンションを飛ばし、確認を依頼する。
- 担当者が、都合の良いタイミングでCanvasに直接回答を追記していく。
これにより、チャットログを遡ることなく、質問と回答がセットになった「生きたドキュメント」が自然と出来上がっていきました。
Slack Canvasが組織間コラボレーションに最適な理由
実際に使ってみて感じたCanvasの利点は、主に以下の3つです。
1. 驚異のアクセシビリティ
最大のメリットはこれに尽きます。Slackコネクトに参加しているメンバーであれば、追加のアカウント発行やツール導入は一切不要です。Slackを使える環境さえあれば、誰でもすぐにドキュメントの閲覧・編集に参加できます。
2. 政治的な中立性
「どの会社の標準ツールを使うか」という議論を避け、Slackという共通基盤の上でコラボレーションできるのは、精神衛生上とても良いです。これは、組織間の力関係に左右されない、中立的な選択肢と言えます。
3. シームレスな体験
普段コミュニケーションを取っているSlack内でドキュメントも完結するため、アプリケーションを切り替える必要がありません。これにより、コンテキストスイッチのコストが大幅に削減され、思考を中断させずに作業を進めることができます。
未使用だが期待大のList機能
今回はドキュメント共有がメインだったため使いませんでしたが、SlackにはListという機能もあります。
これはシンプルなタスク管理機能で、Canvasと同様にSlack内で完結します。組織をまたいだ共通の課題リストや、ちょっとしたToDo管理にも活用できそうで、こちらもポテンシャルを感じています。
「ドキュメントはCanvas、タスクはList」という棲み分けで使えば、組織間コラボレーションはさらに円滑になるでしょう。
まとめ
組織間のコラボレーションにおいて、ツールの統一は永遠の課題です。しかし、Slack Canvasはその課題に対するシンプルな一つの答えだと感じています。
もしあなたが複数の企業と連携するプロジェクトで情報の分断に悩んでいるなら、ぜひ一度、SlackコネクトチャンネルでCanvasを立ち上げてみてください。きっと、これまで感じていた小さなストレスから解放されるはずです。
以上、Slack Canvasを複数社と活用し始めた、現場からお送りしました。