Product Hunt バッジを GitHub README に掲載する:人気リポジトリ7つの事例調査

重岡 正 ·  Tue, January 6, 2026

私が開発に携わっているオープンソースの AI アプリビルダー Giselle が、先日 Product Hunt で複数の賞を獲得しました!🥈🥉

これはチームにとって大変喜ばしいニュースであり、プロダクトの価値が市場に認められた証でもあります。この成功をプロジェクトのさらなる成長に繋げるため、次のステップとして、受賞バッジを GitHub リポジトリの README に掲載することを考えました。

しかし、いざ掲載するとなると、バッジをどこに、どのように配置すれば最も効果的なのかという疑問が浮かびます。

そこで今回は、同じように Product Hunt で成功を収め、そのバッジを README に掲載している人気の Open Source プロジェクト7つをリサーチし、その「見せ方」のベストプラクティスを探ることにしました。

調査対象:Product Hunt で成功した Open Source リポジトリ7選

今回、以下の7つのリポジトリを調査対象としました。いずれも GitHub で高いスター数を誇り、かつ Product Hunt で上位にランクインした実績を持つ、Open Source 界のスタープレイヤーたちです。

  • AFFiNE: Notion と Miro を統合した次世代ナレッジベース
  • Cal.com: オープンソースのスケジューリングインフラ
  • Fish-speech: 高性能なオープンソース音声合成モデル
  • Documenso: DocuSign のオープンソース代替
  • Lago: 従量課金に対応したオープンソースの課金基盤
  • Polar: Open Source 開発者のための収益化プラットフォーム
  • Papermark: DocSend のオープンソース代替

以下の表に、各プロジェクトの GitHub スター数と Product Hunt でのランキング実績をまとめます。

プロジェクトGitHub StarsDailyWeeklyMonthly備考
AFFiNE
(GH / PH)
61.4k🥈2位🥈2位2024年5月「AFFiNE AI」で Daily 🥇1位・Weekly 🥈2位を獲得
Cal.com
(GH / PH)
39.6k🥇1位🥇1位🥇1位Golden Kitty 2021 ノミネート
Fish Speech
(GH / PH)
24.5k🥇1位5位TTS-Arena2 で世界🥇1位評価
Documenso
(GH / PH)
12.1k🥇1位Golden Kitty 2023 Open Source 部門 Runner-Up
Lago
(GH / PH)
9k🥇1位🥇1位🥇1位Day/Week/Month すべて🥇1位
Polar
(GH / PH)
9k🥇1位🥇1位Developer Product of the Week 獲得
Papermark
(GH / PH)
8k🥇1位2023年12月「Papermark AI」で Daily 🥈2位を獲得

※ GitHub Stars は2026年1月6日時点の概算値

分析:バッジ掲載の2つの戦略的パターン

各リポジトリの README を調査した結果、バッジの掲載方法には大きく分けて2つの戦略的なパターンがあることがわかりました。

パターン1:「README 上部」で勢いをアピール

Product Hunt のローンチは、プロジェクトの認知度を一気に高める一大イベントです。多くのプロジェクトは、README の最も目立つ場所、つまりタイトル直下や概要のすぐ下にバッジを配置していました。

これは、リポジトリを訪れたユーザーに対して「今、このプロジェクトは非常に注目されている」という強いシグナルを送る効果があります。初期の勢いをコミュニティの成長に繋げるための非常に有効な戦術と言えるでしょう。

パターン2:「Recognition セクション」で信頼の証に

一方で、ローンチから時間が経過したプロジェクトでは、バッジの配置場所が変わる傾向にありました。その代表的な例が Cal.com と Documenso です。

これらのリポジトリでは、## Recognition (表彰・評価) という専用のセクションを設け、そこに Product Hunt のバッジや Golden Kitty Award のノミネート歴、その他のメディア掲載実績などをまとめていました。

このアプローチには、以下のようなメリットがあります。

  1. 情報の整理: README の主要なコンテンツ(プロダクト概要、インストール方法など)を邪魔することなく、受賞歴をすっきりとまとめることができる。
  2. 永続的な信頼性の証明: 一過性のトレンドではなく、プロジェクトがこれまでに築き上げてきた客観的な評価の歴史として提示できる。
  3. 拡張性: 将来的に他の賞を受賞したり、メディアに取り上げられたりした場合でも、同じセクションに簡単に追加できる。

私は、「ローンチ直後は上部に掲載して勢いを最大化し、プロジェクトが成熟してきた段階で Recognition セクションに移動させる」というハイブリッドな戦略を取るのが良いのではないかと考えています。

Giselle での実践:README 上部への掲載

今回のリサーチ結果を踏まえ、私たち Giselle チームは、まず パターン1「README 上部」 の戦略を採用することにしました。

ローンチ直後の今、Product Hunt での成功をより多くの人に知ってもらい、プロジェクトの勢いを最大化することを優先した判断です。

この変更は、以下の Pull Request で実装しました。

docs(readme): add Product Hunt weekly and featured badges · Pull Request #2601 · giselles-ai/giselle

将来的にプロジェクトが成熟してきた段階では、Cal.com や Documenso のように Recognition セクションを新設し、バッジをそちらに移動させることを検討しています。

まとめ

Product Hunt での受賞は、Open Source プロジェクトにとって単なる名誉ではありません。それは、プロダクト市場から評価を受けたことを意味する強力なシグナルです。

このシグナルを GitHub の README でいかに効果的に見せるかは、プロジェクトの信頼性を高め、新たなコントリビューターやユーザーを引きつけるための重要なマーケティング戦略の一環です。

今回の調査から得られた知見が、Product Hunt でのローンチを目指す、あるいはすでに成功を収めた他の Open Source 開発者の方々にとって、少しでも参考になれば幸いです。

以上、Product Hunt バッジの GitHub README への配置をリサーチした現場からお送りしました。

参考情報

調査対象リポジトリ

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