同名の先行 OSS に気づかず作ってしまったので hermes-talaria へリネームしました
自分がメンテしている OSS リポジトリを oh-my-hermes から hermes-talaria へ改名しました。あわせて拡張機能の名前空間 prefix も omh- / omh_ から ht- / ht_ に切り替えています。関連する作業は Issue #43・PR #44・PR #45 にまとまっています。
理由はシンプルで、同名の先行リポジトリが既に存在していて、しかも star 数がずっと多く、そのままだと検索でも会話でも紛らわしかったからです。
先行リポジトリに気づいた経緯
きっかけは、rlaope/oh-my-hermes が同じ名前で既に存在していて、しかも約 1.3k stars を集めていることに、後になって気づいたことでした。first commit は 2026-06-03 で、こちらの first commit 2026-07-15 より前です。
名前空間を最初に切るとき、GitHub 上での重複検索を怠っていたのが素直な失敗です。同名で先行しているだけなら実害はまだ限定的ですが、star 数の差もはっきりしていて、後から名前を聞いた人がどちらのことを指しているのか分からなくなります。この状態でこちらが同名のまま oh-my-hermes を名乗り続ける理由はありません。
hermes-talaria という改名先
改名先には hermes-talaria を選びました。Talaria はギリシャ神話に登場する、Hermes の翼のあるサンダルのことです。このリポジトリが提供しているのは、Hermes Agent という母体を強化するための拡張群なので、母体そのものではなく、母体に履かせて速度と機動力を与える道具、というニュアンスの名前に置き換えました。
同じ失敗を繰り返さないよう、今回は改名先も GitHub 検索でチェックしています。hermes-talaria をリポジトリ検索して star 数の降順で並べたページ を見た限り、同名のリポジトリがいくつか存在してはいるものの、突出して star を集めているものはありません。トップに来るものでも少数の star にとどまっていて、こちらの検索結果を将来のどこかで押しのける、というほどの状況ではないと判断しました。
名前空間 prefix は 2 文字の ht- にしています。hermes-talaria 自体を長い prefix にしたくなかったこと、ドキュメントで頻繁に登場することを考えて短くまとめました。
PR #44 と PR #45 で何をやったか
PR #44 では、README と AGENTS.md、そして config/config.example.yaml の中の旧リポジトリ名を新しい hermes-talaria に置き換えました。GitHub の rename 自体は一発で完了し、旧 URL は自動リダイレクトされますが、リポジトリ内側の参照は自分で書き換える必要があります。
PR #45 では、拡張機能の名前空間を omh- / omh_ から ht- / ht_ に切り替えました。skill ディレクトリのリネームに加えて、frontmatter の name、内部の cross-reference、コマンド、ブランチ名、ランタイムパス、マーカー、fixture まで含めての置き換えです。additions 87 / deletions 85 で、影響を受けたファイルは 50 を超えました。今後は skill・plugin・tool・hook・bundle・スケジュールタスクすべてで ht- / ht_ を使う、という命名規約変更も同時に PR 本文で宣言しています。
これは破壊的な名前空間の切り替えですが、今のところこの OSS を利用しているのは自分だけなので、互換のための alias を残す必要はありませんでした。破壊的変更で構わないという前提のもと、omh- を残したまま ht- を追加する二重化はやらず、最初から一本化しています。
検証としては、git diff --check に加えて、skill ディレクトリと SKILL.md の frontmatter name が一致していることを確認し、旧 prefix は migration note の中にしか残っていないことを grep で確認しました。既存のユニットテストは Python の unittest で 2 つの skill(ht-create-dependabot-cooldown-issue と ht-issue-loop)合計 125 ケースが緑になっているのを確認しています。
リポジトリ改名で更新が必要な参照の棚卸し
同じ改名を次にやるときのために、今回触った参照のリストを残しておきます。GitHub 側のリダイレクトが効くとはいえ、リポジトリ内側は自分で全部張り替える必要があります。
- README.md の見出し、インストール例、リポジトリ URL
- AGENTS.md や CLAUDE.md の中で使っているリポジトリ名の言及
config/config.example.yamlなどの例示 config 内のリポジトリ URL- ローカルの clone remote(
git remote set-url origin git@github.com:codenote-net/hermes-talaria.git。詳細は git remote の公式ドキュメント) - CI ワークフロー内でリポジトリ名を含む path
- スケジュールタスクや cron ジョブが持つ checkout path
- ドキュメント内のスクリーンショットやコピー可能なコマンド
改名 PR と名前空間切り替え PR の 2 本に分けたのは、review 単位を独立させたかったからです。1 本にまとめると 100 file を超える差分になり、改名と名前空間変更を分けて確認しにくくなります。
まとめ
- 自分の OSS の名前が、star 数の多い先行リポジトリ rlaope/oh-my-hermes と衝突していると後から気づき、紛らわしいので
hermes-talariaへ改名した - 改名先は同じ轍を踏まないよう、GitHub 検索で先行リポジトリの star 数を確認し、突出したものが無いことを確かめてから採用した
- 拡張機能の名前空間 prefix も
omh-/omh_からht-/ht_に切り替えた。今のところ利用者は自分だけなので、破壊的変更で構わないという判断 - 改名 PR (#44) と名前空間切り替え PR (#45) は分けて出し、review 単位を独立させた
以上、同名の先行 OSS に気づかず作ってしまったので hermes-talaria へ改名し、名前空間 prefix も一緒に切り替えた、現場からお送りしました。