Docker CLI 環境に Docker Desktop を後からインストールする方法(macOS Homebrew)

重岡 正 ·  Wed, January 14, 2026

Homebrew で Docker CLI のみをインストールしていた macOS 環境に、Docker Desktop を後からインストールする方法についてご紹介します。

前提条件

  • macOS(Intel Mac / Apple Silicon 両対応)
  • Homebrew がインストール済み
  • Homebrew で Docker CLI(brew install docker)をインストール済み

背景

Colima + Docker CLI 環境構築ガイド(macOS) で紹介したように、Docker Desktop を使わずに Docker CLI + Colima で開発している方も多いと思います。

しかし、チームの方針変更や Docker Desktop の GUI 機能が必要になった場合など、後から Docker Desktop に切り替えたいケースもあります。

よくある疑問

Docker CLI のみをインストールしている環境に Docker Desktop をインストールする際、以下の疑問が浮かぶかもしれません。

Docker CLI を先に削除したほうが良いですか?

結論から言うと、先に削除する必要はありません。ただし、インストール時に少し工夫が必要です。

事前削除する場合

もし事前に Docker CLI 関連を削除したい場合は、以下のコマンドで削除できます。

brew uninstall docker
brew uninstall docker-compose   # インストールしていた場合
brew uninstall docker-buildx    # インストールしていた場合

この後、Docker Desktop をインストールします。

brew install --cask docker-desktop

この方法であれば、競合は発生しません。

事前削除せずにインストールする場合

Docker CLI を削除せずに Docker Desktop をインストールしようとすると、以下のようなエラーが発生することがあります。

発生するエラー

brew install --cask docker-desktop
==> Downloading https://desktop.docker.com/mac/main/arm64/214940/Docker.dmg
Already downloaded: /Users/your_name/Library/Caches/Homebrew/downloads/081a17783363af6e0cf6d48d362aae02095f9fc
5d6dfd90e746912cfefd2d579--Docker.dmg
==> Installing Cask docker-desktop
==> Moving App 'Docker.app' to '/Applications/Docker.app'
==> Backing App 'Docker.app' up to '/opt/homebrew/Caskroom/docker-desktop/4.56.0,214940/Docker.app'
==> Removing App '/Applications/Docker.app'
==> Purging files for version 4.56.0,214940 of Cask docker-desktop
Error: It seems there is already a Bash Completion at '/opt/homebrew/etc/bash_completion.d/docker-compose'.

エラーの原因

このエラーは、Homebrew でインストールした docker(Docker CLI)や docker-compose パッケージが、シェルの補完ファイル(completion files)をインストールしているためです。

Docker Desktop も同じ場所に補完ファイルをインストールしようとするため、競合が発生します。

解決方法

--force オプションを使用してインストールします。

brew install --cask docker-desktop --force

--force オプションを指定すると、既存の補完ファイルを上書きして Docker Desktop をインストールできます。

—force オプションについて

--force オプションは、以下の動作を行います。

  • 既存のファイルを上書きしてインストールを続行
  • 以前インストールされたファイルを削除して再インストール

補完ファイルは Docker Desktop のものに置き換わりますが、機能的には同等なので問題ありません。

インストール後の確認

Docker Desktop をインストールした後、正常に動作するか確認します。

Docker Desktop を起動

open /Applications/Docker.app

または、アプリケーションフォルダから Docker.app を起動するか、Spotlight で「Docker」を検索して起動します。

Docker CLI の動作確認

docker --version
docker run hello-world

「Hello from Docker!」というメッセージが表示されれば、正常に動作しています。

まとめ

Homebrew で Docker CLI のみをインストールしていた環境に Docker Desktop を後からインストールする場合、--force オプションを使用することで補完ファイルの競合を解決できます。

brew install --cask docker-desktop --force
  • 事前削除は不要 - --force オプションで上書きインストール可能
  • 補完ファイルの競合 - Bash Completion のファイルが競合原因

以上、Homebrew で Docker CLI 環境に Docker Desktop を後からインストールする方法について、現場からお送りしました。

参考情報